こんにちは、日本バリスタ協会(JBA)公認バリスタのにっしーです。
コーヒーの本を買ってみたけど、何だか小難しくてよくわからない・・・。
そんな時はもしかしたら「読む順番」を間違えているのかもしれませんよ。
というのも、私も初心者のころとあるサイトでおすすめされていた本を買ったことがあるんですが、内容が専門的過ぎてチンプンカンプンだったんです。
せっかく、楽しみにしていた本なのに、それだとちょっと悲しいですよね。
実は、コーヒーの本といっても入門書から専門書までたくさんあって、正しい順番で読まないとなかなか頭に入って来ないんです。
そこで、ここでは日本バリスタ協会認定バリスタのにっしーが実際に読んで分かった、オススメの『コーヒー本を読む順番』を紹介して参りますので、ぜひ活用してみてください◎
目次
全体の流れ [図解]
まず最初に、本を読む順番の全体的な流れを簡単な図を使って解説していきたいと思います。
具体的な本の紹介は次の章からすぐに始まりますので、安心してくださいね。
さて、あなたもご存じの通り、本で勉強するときは「入門書を読んでから専門書を読む」という順番がセオリーです。
にっしーがオススメする順番もその流れで組まれています。
図にまとめましたのでご覧ください!
図では、最初に入門書でコーヒーの基礎知識を身につけ(図左側)その後専門分野(図右側)に進んでいくという流れになっていて、難しい内容でもスッと頭に入ってきてくれますよ。
さて、図ではを専門分野を3つのタイプに分けています。
専門書はあれこれ手を出すと混乱しやすいので、タイプごとに読んでいくことをおすすめしています。
まずは自分の興味のある分野を選ぶとステップアップしやすいですよ◎
それではいよいよ具体的な書籍を紹介してまいりますので、一緒に次へ進んでいきましょう!
[タイプ別]本を読むおすすめの順番
それではさっそく本を読むおすすめの順番を見ていきましょう。
最初に登場した3つのタイプ別に紹介していきますので、自分に合うものを選んでみてくださいね。
各本の詳細については、次の章で解説していきます◎
- おいしい淹れ方を知りたい
- コーヒーの知識を深めたい
- コーヒーを焙煎してみたい
おいしい淹れ方を知りたい
STEP. 1
STEP. 2
STEP. 3
おいしいコーヒーを淹れられるようになるにはこの3冊がおすすめです。
主にハンドドリップで淹れることをメインとした本たちです。
STEP. 1 の本には、様々なドリッパーや器具を使用した基本的な淹れ方が紹介されています。
まずはこれで基礎をマスターできるわけですね◎
次に、STEP. 2 の本では「抽出の理論」について詳しく書かれています。
つまり「基本の淹れ方のどこを変えたら味がどう変わるのか」が分かるようになるということです。
これが分かるようになると、味をコントロールできるようになるので、自分好みのコーヒーが淹れられるようになりますよ。
そして最後のSTEP. 3 の本では、人気店のコーヒーレシピがたくさん紹介されています。
いろいろプロの技を身につけて、さらにレベルアップすることが出来ますよ◎
この流れであれば着実にステップアップして、どんどん思い通りのドリップコーヒーが淹れられるようになります◎
コーヒーについて深く学びたい
STEP. 1
STEP. 2
STEP. 3
コーヒーに関する知識を深めていきたい方にはこの3冊がおすすめです。
STEP. 1 の本ではコーヒーに関する基礎知識がぎっしりと詰まっているので、ベースを固めるにはもってこいの一冊です。
そしてSTEP. 2 と 3 でさらに知識を深堀していく流れです。
「コーヒーの科学」はコーヒーのおいしさを科学的アプローチから分析している珍しい本で、理系人間にはたまらないとても読み応えのある本です。
一方「珈琲の世界史」は、歴史的・文化的な側面からコーヒーを読み解いていく本で、コーヒーの起源や日本にコーヒーが入ってきた歴史など、興味深いトピックがたくさん書かれています。
「科学」と「世界史」の興味がある方から読んでみるといいですよ◎
これらを読み終えたら、あなたはコーヒー博士と言ってもいいかもしれません!笑
おうちで焙煎を楽しみたい
STEP. 1
STEP. 2
STEP. 3
自宅で焙煎してみたい方はこの3冊がおすすめです。
まずはSTEP. 1 でコーヒーに関する基礎知識を広く習得します。例えば生産国や生産方法の知識は焙煎でも必要となる知識なんですよ。
次にSTEP. 2 で具体的な方法を学びながら実際に焼いてみるのがおすすめです^^
この本では、フライパンや手網で焙煎する方法が書かれているので、おうちで焙煎するにはぴったりの本ですよ。
そして、少し慣れてくると、今度は自分の味を作りたくなってくると思います。
そうしたら次のSTEP. 3 へ進んでみましょう!
この本では焙煎での味づくりに必要な知識が分かりやすくまとめられているので、とても役立ってくれますよ。
この流れでステップアップしていけば、おいしいオリジナルコーヒーを作ることができます◎
小まとめ
ここまでで「コーヒー本を読むおすすめの順番」を紹介しました。
気になる本はありましたか?
次の章からは、各本のより詳細な内容をまとめてあります!
また、「おすすめの順番の中では紹介できなかったけど、実はこれもいい本だよ!」というものも一部紹介していますので、合わせてチェックしてみてくださいね◎
初心者にオススメの入門書
ここで紹介する本は、コーヒーの知識を「広く浅く」身につけられる本を選んでいます。
どの本も初心者に読みやすい本ばかりなので、気軽に楽しんでくださいね◎
それでは見ていきましょう!
珈琲完全バイブル
丸山珈琲の創業者である丸山健太郎氏が監修されている入門書で、この一冊でコーヒーの基礎知識はほぼカバーできます。
全287ページの大ボリュームで、コーヒーの淹れ方から、生産方法、保存法やアレンジレシピまで、非常にバラエティに富んだ内容になっています。
また、写真や図もたくさん使用されているので、眺めているだけでもワクワクしてくるような一冊ですよ。
知識ゼロからでもわかりやすくまとめてあるので、初心者にはうってつけです◎
「コーヒー豆の選び方」「器具別コーヒーの淹れ方」「トップバリスタ注目のアイテム」「水、砂糖、クリームの選び方」「コーヒーの保存方法」「コーヒー豆ができるまで」「生産地別コーヒーガイド」「アレンジコーヒーレシピ」「ラテアート入門」「コーヒーとフードのペアリング」「カッピング入門」「オリジナルブレンドに挑戦」「家庭で出来る焙煎方法」「コーヒーの歴史」など
珈琲の大事典
大事典という名の通り、コーヒーに関する知識がしっかりとまとめられていて、この一冊でコーヒーの基礎を固めることが出来ます。
こちらも全271ページの大ボリュームですが、写真や図がたくさんあるため、最後まで楽しく読み進めることができますよ。
この本では基礎知識に加えて、コーヒーに合うお菓子のレシピがいくつか紹介されているので、スイーツとのペアリングに興味がある方にもおすすめです。
これからコーヒーを始める方にはぜひ初めに手に取ってほしい一冊ですね。
「豆選びの基本」「器具別コーヒーの淹れ方」「水・砂糖・クリームの選び方」「コーヒーカップの選び方」「コーヒー豆の保存方法」「コーヒー豆ができるまで」「コーヒー産地ガイド」「アレンジコーヒーレシピ」「ラテアート入門」「カッピングのすすめ」「手網焙煎を楽しむ」「オリジナルブレンドの作り方」「コーヒーに合うスイーツレシピ」「コーヒーの歴史」など
自宅で淹れるコーヒー最強ガイドブック
大きな写真や図が多く、雑誌感覚で読むことが出来る一冊です。
ターゲットとしてはこれから初めてコーヒーを淹れる方を対象としていて、わかりやすさを重視した内容になっています。
そのため、コーヒー経験者は少し物足りない印象を受けるかもしれません。
しかし、収録内容としては、タイトル通り「自宅で淹れる」ことを一番に考えられていて、器具別の基本的な淹れ方や、豆の選び方、人気アイテムなど、重要な情報をいいとこ取りをしている感じです。
とても実践的な内容が詰まっているので、すぐにでもおいしいコーヒーを淹れてみたい!という方にはおすすめです^^
特にハンドドリップに関しては、ドリッパーごとの特徴や淹れ方が丁寧に解説されているので、これから始める方には強い味方になってくれますよ◎
「ドリッパー別味の特徴と淹れ方(カリタ、メリタ、ハリオ、キーコーヒー、ウェーブドリッパー、ケメックス、ネルドリップ、ステンレスフィルター)」「フレンチプレスの淹れ方」「サイフォンの淹れ方」「マキネッタの淹れ方」「ウォータードリッパーの淹れ方」「コーヒー豆の買い方・選び方」「おすすめアイテム(ミル、ポット、サーバー、アウトドア、コーヒーメーカー)」「コーヒーカップの選び方」「水・砂糖・クリーム」「アレンジコーヒーレシピ」など
ちなみに、以下のページではにっしーオススメの淹れ方をドリッパー別で紹介していますので、気になる方は覗いてみてくださいね◎
美味しい淹れ方を知りたい人におすすめの本
ここでは、おいしい淹れ方をもっと知りたいという方向けに、「基本的な淹れ方」からもう一歩踏み込んだ淹れ方が載っている本たちを紹介していきたいと思います。
「ハンドドリップのさらに詳しい淹れ方」や「ラテアートの書き方」、「実際に現場で使われているカフェレシピ」などを学べる本がありますので、気になるものはぜひ読んでみてくださいね。
きっとあなたの淹れるコーヒーがもうワンランクアップしますよ◎
世界一美味しいコーヒーの淹れ方
この本は2014年のワールド・バリスタ・チャンピオンに輝いた井崎英典氏の本で、ハンドドリップに関する専門的な知識が詳細に書かれています。
その中でもメインとなるのは井崎氏が推奨する独自の抽出メソッド(抽出の考え方)です。
そのメソッドでは、抽出のルールを①豆の重さ②お湯の重さ③抽出時間④温度⑤蒸らし⑥注ぎ方の6つに分け、数値的に分析する方法が紹介されています。
例えば、「粉とお湯の比率はどのくらいがいいのか?」や「お湯を注ぐスピードは秒速何gがいいのか?」など、かなりマニアック内容も含まれています。
しかし、書き方はとても体系的にまとめられているので、ひとつひとつ納得しながら読み進められますよ。
また、最後には「キレ」「コク」「スッキリ」「まろやか」「バランス」と5つのテイストに合わせたおすすめレシピも紹介されていますので、ぜひチャンピオンのコーヒーを自宅で再現してみてくださいね◎
「自分好みの味の見つけ方」「味わいに影響を与える6つの要素」「産地・品種別コーヒー豆の特徴」「焙煎度による風味への影響」「抽出の考え方」「ドリッパーの種類による味への影響」「井崎流抽出メソッド」「テイスト別オススメレシピ」など
コーヒー抽出人気店の最新メソッド
全国の人気店31店舗のコーヒーレシピがまとめられた一冊です。
定価3000円と少々高額ですが、「使用器具」「粉量」「湯温」「注ぎ量」「注ぎ回数」「注ぎ時間」など、かなり詳細な情報が載っているので、名店の味をほぼ再現できてしまいます。
少し残念なのは、「なぜそのレシピなのか」という理由が書かれていないので、そこはこちらで推測するしかありません。
とはいえ、実際にプロが現場で使っているレシピがこれだけ詳しく書かれている本は他にはないので、一読の価値はありますよ。
特に、基本的な淹れ方に慣れてきて、もっと他の方法をマスターしたい方にはとても価値のある一冊です◎
掲載店舗一覧
TRUNK COFFEE(愛知)、Okaffe kyoto(京都)、Philocoffea 201(千葉)、SHIROUZU COFFEE(福岡)、UNLIMITED COFFEE BAR TOKYO(東京)、Q.O.L COFFEE(愛知)、THE COFFEESHOP(東京)、manabu-coffee(愛知)、GINZA BAR DELSOLE 2Due(東京)、焙煎屋森山珈琲(福岡)、REC COFFEE(福岡)、GLITCH COFFEE&ROASTERS(東京)、偶暖(愛知)、絵本とコーヒーのパビリオン(奈良)、私立珈琲小学校(東京)、STYLE COFFEE(京都)、double tall into café(東京)、Mel Coffee Roasters(大阪)、綾部珈琲店(福岡)、Cafe do BRASIL TIPOGRAFIA(大阪)、珈琲道場 侍(東京)、SAZA COFFEE(東京)、FACTORY KAFE 工船(京都)、COFFEE COUNTY KURUME(福岡)、辻本珈琲(大阪)、しげの珈琲工房(東京)、SANTOS COFFEE(東京)、KOTO COFFEE ROASTERS(奈良)、自家焙煎珈琲店 隠房(東京)、大地の珈琲(北海道)、FINETIME COFFEE ROASERS(東京)
器具別レシピ数
- ペーパードリップ・・・26レシピ
- ネルドリップ・・・7レシピ
- 金属フィルタードリップ・・・3レシピ
- サイフォン・・・4レシピ
- フレンチプレス・・・2レシピ
- エアロプレス・・・5レシピ
- 水出し器・・・1レシピ
- SteepShot・・・1レシピ
- ビーカー + アミ・・・1レシピ
- エスプレッソマシン・・・6レシピ
ラテアート&デザインカプチーノ 上達BOOK
日本バリスタ協会の技術研究委員長を務める篠崎好治氏が監修する、エスプレッソとラテアートに特化した1冊です。
読者のターゲットとしては、カフェで働く新人バリスタが読む本といった立ち位置ですが、家庭用のエスプレッソマシンでも使えるテクニックがたくさん収録されています。
ただし、家庭用エスプレッソマシンの使い方については書かれていおりませんので、そこはご注意ください。
とはいえ、「ハート」や「リーフ」、「くま」など、20種類以上のラテアートの書き方やアレンジドリンクが紹介されているので、基礎から応用まで一通りの知識をマスターすることが出来ますよ◎
ラテアートに興味がある人には手元にあると嬉しい一冊ですね。
「ラテアートに必要な道具」「業務用エスプレッソマシンの使い方」「スチームによるミルクの泡立て方」「ラテアートの描き方(ハート、リーフ、ウェーブハート、クマ、うさぎ、白鳥 など)」「エスプレッソアレンジドリンク(アイスストロベリーラテ、カフェ フレッド シェケラート、カフェグラニータ など)」
コーヒーの知識を深めたい人におすすめの本
ひとくちに「コーヒーの知識」と言ってもたくさんありますが、ここでは素朴な疑問にとことん回答してくれるような本を紹介していきます。
- Q.コーヒーの味や香りはどこからくるの?
Q.コーヒー豆にはどんな成分が含まれているの?
A.『コーヒーの科学』を読みましょう - Q.コーヒーはどのように世界に広まったの?
Q.コーヒーにはどのような歴史があるの?
A.『珈琲の世界史』を読みましょう
- Q.コーヒーの産地ってどんなところがあるの?
Q.世界にはどんなコーヒーメニューがあるの?
A.『THE COFFEE BOOK』を読みましょう
どれも作者の熱量がほんとによく伝わって来る本ばかりです◎
それでは見ていきましょう!
コーヒーの科学
科学者であり、大のコーヒーマニアでもある旦部幸博氏が、コーヒーのおいしさを科学的に分析した一冊です。
「コーヒーはなぜおいしいのか」という漠然とした疑問に分子レベルまで切り込み、その要因となる成分や、それらが生まれる過程などが事細かに書かれています。
化学式や、難しい科学用語が出てきたりしますが、解説がとても丁寧で、科学素人の私でもすんなりと読むことが出来ました。
また、裏付けとなる論文や文献などもしっかりと書かれており、情報の信頼性や透明性が確保されているので安心して読むことが出来るのも大きなポイントですね。
読めば読むほど新たな発見がある素晴らしい本ですよ。
原因を究明するのが好きな理系気質のひとにハマる一冊です◎
「コーヒーとは」「コーヒーノキとコーヒー豆」「コーヒーの歴史」「コーヒーのおいしさの科学」「おいしさを生み出すコーヒーの成分」「焙煎の科学」「コーヒーの抽出」「コーヒーと健康」
珈琲の世界史
こちらの本も「コーヒーの科学」と同様、旦部幸博氏によって書かれた一冊です。
「コーヒーの科学」は理系向きの本でしたが、この本は文系向きと言えると思います。
コーヒーの歴史や文化について歴史上の出来事と絡めながら詳細に解説されており、歴史好きな方に楽しい本に仕上がっています。
「世界各国の貿易合戦を背景としたコーヒーの歴史」や「日本に入ってきた歴史」、「抽出器具の歴史」や「コーヒーにまつわる逸話」など、とてもボリューム満点ですが、どれもうまくまとめられていて、スルスルと読めてしまいます。
こちらも様々な文献を調査してまとめられた一冊で、情報の信頼性も高いですよ◎
コーヒーの起源や歴史、文化などに興味がある方はとても実りある一冊です。
「コーヒーの基礎知識」「コーヒー前史」「コーヒーはじまりの物語」「イスラーム世界からヨーロッパへ」「コーヒーハウスとカフェの時代」「コーヒーノキ、世界にはばたく」「コーヒーブームはナポレオンが生んだ?」「19世紀の生産事情あれこれ」「黄金時代の終わり」「コーヒーの日本史」「スペシャルティコーヒーをめぐって」「コーヒー新世紀の到来」
THE COFFEE BOOK
数々のコーヒー国際大会で審査員を務めるアネット・モルドヴァ氏の本を丸山珈琲の丸山健太郎氏監修のもとで翻訳した一冊です。
収録内容は、入門編の知識を全体的に更に深堀りしているような印象で、イラストや写真も多く、とても読みやすくなっています。
この本には、他の本に比べて特に力が入っている項目が2つあります。
まず1つめが「生産国の情報」です。
世界各国の生産エリアが地図付きで紹介されているほか、「風味特性」や「品種」、「精製方法」などがしっかりとまとめられており、それがなんと48カ国分も収録されています。
この一冊で、ほぼ全ての生産国の情報を押さえることが出来るほどのボリュームです。
また、国別の風味特性は、豆選びの時にも大活躍しますので、気になる方は一度読んでみるといいですよ◎
続いて2つめが「世界のコーヒーレシピ」です。
コーヒーは「水」「お茶」に次いで世界で3番目に多く飲まれていると言われています。
そのため、コーヒーは世界各国でアレンジ方法がたくさんあったりします。
入門書ではせいぜい10種類ちょっとしか紹介されていませんが、この本ではなんと全部で70種類のレシピが紹介されています。
自宅でコーヒーをアレンジして、世界旅行気分を楽しむのもいいかもしれませんね◎
「カフェ文化と歴史」「コーヒーの品種」「育成と収穫」「生産処理」「カッピング」「コーヒー豆の選び方と保存方法」「自家焙煎に挑戦」「コーヒーミル」「水質チェック」「エスプレッソを淹れる」「ミルクも大切」「ラテアート」「デカフェ」「世界各地のコーヒー(全48カ国)」「基本的な淹れ方(エスプレッソ、フレンチプレス、ペーパードリップ、ネルドリップ、エアロプレス、サイフォン、マキネッタ、水出し、コーヒーメーカー、カフェ・フィン、イブリック、ナポリタン、カールスバーター)」「アレンジレシピ(全70種)」
コーヒーを焙煎してみたい人におすすめの本
焙煎とは生のコーヒー豆を焼いて、おなじみの茶色いコーヒー豆に仕上げる工程のことです。
この工程は非常に奥が深いもので、焼き時間が数十秒違うだけで風味が大きく変わってしまうほどなんですよ。
焙煎は業務用の焙煎機で行われることがほとんどですが、自宅のガスコンロを使って焼くこともできます。
そういった方法を紹介している本もありますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてくださいね。
コーヒーおうち焙煎 ハンドブック【入門編】
自身も焙煎士をされているイチカワヒロトモ氏が書かれた本で、初めておうち焙煎をする方にはピッタリの一冊です。
本来、コーヒー豆を焙煎するには何万円もする焙煎機が必要なのですが、この本ではフライパンや手網を使って、おうちで焙煎する方法が詳しく載っています。
気軽に焙煎を始めてみたい人はまず読んでほしい一冊ですね。
この本で基本的な焙煎の知識を得てから、次にステップアップしていくと、よりスムーズに焙煎の知識を深めることが出来ますよ。
ちなみにこちらの本は電子書籍版のみなので、購入の際はご注意ください。
「コーヒー豆の焙煎は、実は簡単」「どんな焙煎方法があるの?」「焙煎手順の基本」「コーヒー豆の焙煎のレベル」「コーヒー豆の焙煎時間について」「フライパン焙煎のやり方」「手網焙煎のやり方」「手回し焙煎のやり方」「コーヒー豆の買い方、選び方」「おうち焙煎の為にできること(応用遍)」「コーヒー豆の保存方法」「美味しいブレンドのつくり方」
コーヒー おいしさの方程式
タイトルからは分かりにくいですが、実はこの本のメインは焙煎に関する内容です。
専門的な内容も含まれているので、焙煎に少し慣れた人向けと言えますね。
この本の最大の特徴は、コーヒーの味や香りの成分が、どの焙煎度で増減するかをチャート図にまとめている点です。
その図の何が良いかと言うと、焙煎に慣れてくると「自分の味」を作りたくなってきますよね。
例えば「バターのような香りを強く出したいけど、どのくらいの焙煎度にしたらいいんだろう?」といった疑問が出てきます。
そんな時、このチャート図を見ると「バターのような香りは、浅煎りから中煎り手前までで最大となり、その後徐々に減少していく」ということが一目でわかります。
このように、作りたい味や香りから焙煎度をある程度決めることが出来るわけです。
その他にも様々な香りや味の成分がどのように増減するかが詳しく書かれていますよ。
焙煎に慣れてきて、自分の味を作りたい人にはうってつけの一冊です◎
「コーヒーの基礎知識」「焙煎とは何か」「焙煎機について」「焙煎とコーヒー豆」「焙煎と豆の水分」「焙煎のサイエンス」「焙煎の理論と応用」「抽出の科学」「焙煎アロマチャート」「焙煎テイストチャート」
田口護の珈琲大全
日本スペシャルティコーヒー協会の会長も務められていた田口護氏の著書で、自身が焙煎士時代に作り上げた、「システム珈琲学」という焙煎の方法論について詳しく解説されています。
内容はかなり専門的で、焙煎士として働いている人が読むような内容も多く、あまり初心者向けとは言えないかもしれませんね。
焙煎器具も手網やフライパンではなく、何百万もする焙煎機を持っている前提です話が進んでいきます。
焙煎士を目指す人やプロがどのように焙煎をしているのかを知りたい方には一読の価値があると思いますよ◎
「コーヒーの基礎知識」「コーヒー生豆の正しい選び方」「ハンドピックの手法」「ニュークロップとオールドクロップ」「システム珈琲学とは」「4タイプ別の特徴と味の傾向」「珈琲豆の焙煎」「小型ロースターによる焙煎」「珈琲の抽出」
まとめ
今回は「おすすめのコーヒー本を読む順番」を紹介してきました。
気になる本は見つかりましたか?
このページがこれからコーヒーを勉強したい!と思うあなたの助けになればとても嬉しいです。
ぜひ一緒に楽しいコーヒーの世界を満喫しましょうね◎
では最後に、今回のポイントをまとめておきますので、頭の中の整理にお役立てください。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
また次のテーマでお会いしましょう!
◆コーヒー本を読むおすすめの順番◆
おいしい淹れ方を知りたい
コーヒーについて深く学びたい
おうちで焙煎を楽しみたい
◆おすすめの順番の中には入らなかったけどおすすめな本◆