こんにちは、日本バリスタ協会 公認バリスタのにっしーです。
普段はお店でバリスタをする傍ら、カフェの学校で先生をしながら、コーヒーの魅力を発信しています。
さて、今回は「これからコーヒーを趣味にしたい!」という方向けに、自宅でのコーヒーの始め方についてお話ししていきたいと思います。
きっとあなたも、おうちでおいしいコーヒーを楽しみたいと思っているのではありませんか?
でも、いざ始めようと思っても
- まず、どうやって淹(い)れたらいいかよく分からないし・・・。
- それに、コーヒー豆の種類は多すぎて選べないし・・・。
- そもそも、何を揃えればいいのかもよくわからない!
と言う人も多いのではないでしょうか?
実は私自身、趣味でコーヒーを始めた頃は全く同じことを感じていました。
そこで、ここでは、そんなあなたのために「プロのバリスタが考えた自宅でコーヒーを趣味にする方法」を1から10まで丁寧に解説していきます。
ここには、これからコーヒーを趣味にするために必要な情報が全てまとめてあります。
少しボリュームがありますが、ぜひ少しずつでも読み進めて頂ければと思います。
このページを読み終えるころには、あなたも自宅でおいしいコーヒーを淹れられるようになりますよ。
それでは一緒に準備を進めていきましょう!
目次
コーヒー器具の選び方
それではまず初めに、コーヒーの淹れ方を決めていきましょう。
家庭向けのコーヒー器具にはたくさんの種類があります。
例えば、ハンドドリップや水出しコーヒー、最近だとエアロプレスなんて淹れ方もあります。
コーヒーを趣味にするには、まず「何で淹れるか」決める必要があります。
おすすめのコーヒー器具
とはいえ、いきなり”器具を決めてください”と言われても困ってしまいますよね。
そこで、まずは私がおすすめするコーヒーの淹れ方を先に紹介したいと思います。
私が”これからコーヒーを趣味にしたい”という方におすすめしている淹れ方。
それは「ハンドドリップ」です。
なぜおすすめかというと、他の器具に比べてたくさんのメリットがあるからです。
- 初心者から上級者まで楽しめる
- お金をかけずに気軽に始められる
- 豆の個性を引き出しやすい
- アイテムの種類が多いので自分に合ったものが選べる
このように、ハンドドリップは、「これからコーヒーを趣味にしたい!」という人にはピッタリの淹れ方です。
もし、どの器具を選ぶか迷っている方はとりあえずハンドドリップから始めてみるのがおすすめですよ。
その他のコーヒー器具
さて、ここまで「ハンドドリップがおすすめです。」とお伝えしてきましたが、他の淹れ方が気になる方もいらっしゃいますよね。
なので、ここからはハンドドリップを含めた、代表的なコーヒー器具の特徴を簡単に紹介していきたいと思います。
興味のある方は見て頂いて、そうでなければスキップしても大丈夫ですよ。
- ハンドドリップ
- サイフォン
- フレンチプレス
- エアロプレス
- コールドブリュー(水出し)
ハンドドリップ
コーヒーを趣味にする場合、最も多く選ばれるのがこのハンドドリップです。
必要な道具は100円ショップで購入することもできるので、これからコーヒーを趣味にしたい方でも気軽に始められます。
もちろん、もっとこだわりたい人向けの道具も販売されているので、自分に合ったものを探すのも楽しいですよ。
ただし、中には上級者向けの器具もあるので、いきなりそれを選ばないように注意してくださいね。
選び方に関しては後ほど詳しく解説していきます。
サイフォン
アルコールランプでお湯を沸かしてコーヒーを淹れる器具です。
ランプの火があったり、お湯が上下に動いたりなど、見た目に華があるので、来客があった時などに大活躍します。
しかし、器具の掃除やフィルターの管理に手間がかかるため、普段使いにするのはちょっと大変です。
- サイフォンのおいしい淹れ方(Coming soon.)
フレンチプレス
コーヒーの粉をお湯に浸けて淹れる器具です。
粉とお湯を入れて、時間になったら棒を押し下げるだけでコーヒーが完成します。
手順が簡単で失敗が少なく、誰が作っても安定した味に仕上がりやすいです。
器具の構造上、どうしても細かい粉がコーヒーに入ってしまうため、少しざらついた舌触りのコーヒーに仕上がります。
エアロプレス
注射器のような構造をした筒にコーヒーの粉とお湯を入れ、押し出すようにコーヒーを淹れる器具です。
押し出す力を利用して成分を抽出するため、短時間でしっかりとしたコーヒーを淹れることが出来ます。
また、本来は専用のマシンがないと作れないカフェラテを家庭で再現することもできます。
しかし、機能性を追求しているため見た目にあまり華はなく、コーヒーを淹れている感はあまりありません。
コールドブリュー(水出し)
水出しコーヒーは粉をお水に浸けて抽出する淹れ方です。
作り方がとても簡単で、夏場のアイスコーヒー作りに向いています。
専用の器具が無くても、お茶パックなどを使って作ることもできますよ。
ただし、完成まで7~8時間かかるので、すぐに飲みたいときには不向きです。
小まとめ
さて、代表的な5つの淹れ方を紹介しましたが、どれも一長一短です。
その中でもやはり私がおすすめするのはハンドドリップですね。
何より、気軽に始められる上”コーヒーを淹れてる感”もしっかり楽しむことが出来るので、これから趣味を始めたい方にはピッタリです。
ということで、ここからはハンドドリップに絞って、始め方を詳しく解説していきたいと思います。
もし、他の器具で淹れてみたいという方は以下のページに詳しい淹れ方をまとめていますので、そちらをチェックしてみてくださいね。
- フレンチプレスのおいしい淹れ方
- エアロプレスのおいしい淹れ方
- コールドブリュー(水出し)のおいしい淹れ方
- サイフォンのおいしい淹れ方(Coming soon.)
必要な道具
それでは次に、必要な道具についてみていきます。
先ほど、ハンドドリップのメリットとして「アイテムの種類が多い」ということをお伝えしました。
現在では様々な色、デザイン、機能を持ったアイテムがたくさん販売されています。
その中から、自分の好きな物を選ぶのも、楽しみの一つですよ。
とはいえ、初めて選ぶとなると、逆に種類が多すぎて分からないという事態になりがちです。
そこで、まずはどのような道具が必要なのかをざっくりとみていきましょう。
分かりやすいように「必ず必要な道具」と「あると便利な道具」に分けて紹介していきます。
必ず必要な道具
これから紹介する4つは、ハンドドリップを趣味にする上で必ず必要になるものです。
まずはこれらの準備から始めていきましょう。
- ドリッパー
- フィルター
- はかり(スケール)
- コーヒー豆
①ドリッパー
ドリッパーとは、その名の通りコーヒーをドリップするための道具です。
この中に、フィルターと粉を入れ、お湯を注いでコーヒーを淹れます。
ドリッパーには様々な形があり、それぞれ使い勝手も違います。
そのため自分のレベルや目的に合ったものを選ぶ必要があります。
選び方に関しては、後ほど詳しく解説していきますね。
②フィルター
フィルターはコーヒーをろ過するための道具です。
フィルターを通すことで、コーヒーの液体と粉を分けることができます。
紙製のものが一般的ですが、金属製のものもありますよ。
③はかり(スケール)
重さを計るはかりで、スケールとも呼ばれます。
「コーヒーを淹れるのに、何ではかりが必要なの?」
と思うかもしれませんが、実は非常に重要なアイテムです。
なぜなら、本格的にコーヒーを淹れるには、「豆」と「お湯」をグラムで計る必要があるからです。
一般的には「粉をスプーン1杯入れる」とか「線の所までお湯を注ぐ」みたいにしますが、それでは毎回量が変わってしまいますよね。
それだと、「昨日はおいしかったのに今日はイマイチ」なんてことになってしまいます。
せっかくコーヒーを趣味にするなら、いつもおいしいコーヒーを飲みたいですよね。
そのためにもスケールは必要不可欠な道具になります。
ちなみに、写真のスケールはドリップ専用のもので、ストップウォッチ機能が付いています。
普通のはかりでも淹れられるので、自宅にある場合はそれでも大丈夫ですよ。
もし購入するなら、0.1g単位で計れるものがおすすめです。
④コーヒー豆
コーヒー豆は、スーパーやカフェ、ネットショップなどで購入することが出来ます。
使用するのはレギュラーコーヒーです。お湯に溶かして飲むインスタントコーヒーとは別ものなので注意してください。
コーヒーを入れるときは、コーヒー豆を粉にして使用します。
多くの場合「豆」の状態で売られていますが、お願いすればお店で「粉」にしてくれますよ。
後ほど「豆の選び方」や「おすすめの豆」も詳しく解説していきます。
あると便利な道具
次に「必ずではないけど、あると便利もの」を紹介していきます。
“無くてもいい”とはいえ、中にはコーヒーの風味に大きく影響を与えるものもあります。
なので、揃えるべき優先度も合わせて解説していきますね。
コーヒーミル【優先度:★★★★★】
コーヒーミルとはコーヒー豆を粉に挽(ひ)く道具のことです。
実はこのアイテム、できれば「必ず必要なもの」に入れたいくらい優先度が高いです。
ただ、そこそこなお値段がするので、やむなくこちらで紹介しています。
なぜそこまで優先度が高いかと言うと、ミルの有る無しでコーヒーの風味が格段に違ってしまうからです。
コーヒー豆は粉にすると急速に風味が抜けていきます。
なので、「挽きたての粉」で淹れたコーヒーとそうでないものでは、圧倒的に風味の良さが違います。
それほど、挽いたあとの劣化スピードは速いのです。
つまり、自宅にミルがあれば、いつでも挽きたての粉が使えるので、風味も格段に良くなるということですね。
これがコーヒーミルを最優先にする理由です。
ちなみにミルには「手動タイプ」と「電動タイプ」があります。
手動タイプはコリコリと挽く感触が楽しいですが、毎日となると意外と疲れます。
電動タイプは楽に挽けますが、少しお値段が高くなります。
どちらも一長一短なので、お財布と相談して決めていいかと思います。
ただし、電動タイプで、ミキサーのようにプロペラが回るタイプのものはおすすめしません。
このタイプは粉が均一に挽けないため、毎回味がバラバラになります。
温度計【優先度:★★★★☆】
ドリップに使うお湯の温度を測るために使います。
なぜ温度を計る必要があるかと言うと、コーヒーに使うお湯には適正温度帯があるからです。
様々な考え方がありますが、個人的には85℃~92℃程度と考えています。
コーヒーミルほどではないですが、温度も風味に影響を与えるので、こちらも優先度は高めです。
ドリップポット【優先度:★★★★☆】
コーヒーの粉にお湯を注ぐための専用ポットです。
注ぐお湯の量をコントロールしやすいように口が細くなっています。
最近では電気ケトルタイプも多く発売されており、温度設定ができるものもあります。
ドリップポットがなくても、ゆっくりとお湯を注げるものがあれば代用可能です。
例えば、お茶を淹れる急須なんかでもOKですよ。
ドリップポットについては別のページでも詳しく解説していますので気になる方はチェックしてみてくださいね。
サーバー【優先度:★★★☆☆】
ドリップされたコーヒーを受け止める容器です。
サーバーの上にドリッパーを乗せてお湯を注ぎ、できたコーヒーをカップにとりわけます。
一度にたくさんのコーヒーを作る時にはあると便利ですね。
一杯だけならマグカップなどでも代用できますよ。
キャニスター【優先度:★★☆☆☆】
コーヒー豆を保存しておくための容器です。
「酸素」「湿気」「光」を遮断し、コーヒー豆の劣化を抑えて鮮度を保ちます。
選ぶ際は密閉性と、光を通さない材質であることを確認しましょう。
暗所で保管する場合は写真のような透明な材質でも大丈夫ですよ。
チャックのついた密閉袋などで代用することもできるので、優先度は低めです。
小まとめ
以上で、ハンドドリップに必要な道具類の解説は終了です。
選び方や具体的なおすすめアイテムは後ほど紹介していくので、ここではざっくりと「こういう道具が必要なんだなぁ」と感じてもらえればOKです。
それでは、簡単に整理してみましょう。
コーヒーを趣味趣味にしたい!と思ったらたった4つの道具をそろえるだけで始められます。
価格も3000円ほどあれば揃ってしまうので、気軽に始められるのも魅力ですね。
ただし、ドリッパーは自分に合ったものを選ぶ必要があるのでこの後の「ドリッパーの選び方」で詳しく見ていきましょう。
上記の道具は必ずしも必要ではない道具たちです。
しかし、これがあれば「より楽しく」「より便利に」おいしいコーヒーが淹れられるようになります。
最初から全て揃える必要はありませんが、趣味ライフをより充実させたくなったら少しずつ買い足してみてください。
どこから手を付けるか迷ってしまうのであれば、まずはコーヒーミルから揃えることをおすすめします。
ミルがあるだけで味も香りも格段に良くなりますよ。
ドリッパーの選び方
それではここから、「必ず必要な道具」にあった、ドリッパーについて詳しく見ていきます。
すでにお伝えした通り、ドリッパーには多くの種類があり、そこから自分の目的やレベルに合ったものを選ぶ必要があります。
ここではドリッパーの特徴や選び方について詳しく解説していきます。
あなたにピッタリのものを一緒に探していきましょう。
代表的なドリッパーの形状
ドリッパーには様々な種類がありますが、その形は大きく分けて3つのタイプしかありません。
そして、タイプによって淹れ方や難易度がある程度決まってきます。
そのため、どのタイプ属しているのかが分かれば、選ぶのがグッと簡単になります。
なので、まずは代表的な3タイプの特徴をざっくりと押さえていきましょう。
メリタタイプ
このタイプの最大の特徴は、淹れ方がとても簡単ということです。
ドリッパーにフィルターと粉をセットしたら、ただお湯を注ぐだけでOKです。
注ぐスピードや位置をコントロールしなくていいので、毎回安定した味に仕上がります。
逆に言うと、どんな淹れ方をしても大体同じ味になってしまうので、淹れ方にもこだわってみたいという方は別のタイプがおすすめです。
ハリオタイプ
このタイプの特徴は、淹れ方によって味を調整できるという点です。
お湯を注ぐスピードや位置を変えることで、味を濃くしたり、薄くしたり、
または、苦みを強くしたり弱くしたりなど、豆の特徴やその日の気分に合わせてコーヒーを淹れ分けることが出来ます。
ただし、慣れないうちは思った味に仕上がらないことも多くあるので、少し練習が必要です。
淹れ方にこだわってみたいという人に向いています。
カリタタイプ
このタイプは先に解説した「メリタタイプ」と「ハリオタイプ」の中間のようなイメージです。
ハリオタイプほど味を調整できる幅は大きくありませんが、失敗もしにくいというのが特徴的です。
淹れ方にも少しこだわってみたい人に向いています。
メーカーによって穴の数に違いがあり、穴の数が多いほど調整できる幅が大きくなりますが、その分扱いが難しくなります。
ドリッパーの選び方は以下のページでさらに詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ドリッパーの選び方
各ドリッパーの特徴が分かったところで、次に選び方を解説していきます。
ドリッパーを選ぶ際に注目していただきたいのが、「淹れ方の難しさ」と「淹れ方による味の変化の幅」です。
それらはこのような関係になっています。
メリタタイプ | カリタタイプ | ハリオタイプ | |
---|---|---|---|
淹れ方の難しさ | やさしい | 普通 | 難しい |
淹れ方による変化の幅 | 小 | 中 | 大 |
つまり、「淹れ方によって味に変化をつけられるドリッパーほど扱いが難しい」ということです。
言い換えるならば「淹れ方にこだわりたい人ほど、選ぶドリッパーの難易度も高くなる」と言うことですね。
特に初心者の方は、いきなりハリオタイプを選ぶとうまく淹れられない可能性が高いので、まずは、カリタタイプ、またはメリタタイプを選ぶのがおすすめです。
メリタとカリタを選ぶ基準としては、「淹れ方にもこだわりたいか」と言う点に絞って選んでよいかと思います。
- メリタタイプ
- カリタタイプ
つまり、手軽においしいコーヒーが飲みたい方は「メリタタイプ」、淹れ方にもこだわってみたい方は「カリタタイプ」と言うことですね。
ペーパーフィルターの選び方
さて、ドリッパーが決まったら次はペーパーフィルター選びです。
と言っても、ドリッパーが決まれば必然的にフィルターも決まるので、買う時に間違えないように注意するだけでOKです。
各ドリッパーごとに専用のフィルターが販売されているので、それを購入するのが安心ですね。
それでも、選ぶ時に気を付けるポイントがありますので、順に解説していきます。
- 形状の違い
- サイズの違い
- 色の違い
形状の違い
フィルターの形は大きく分けて「台形型」「円すい型」の2種類あります。
ドリッパーの本体の形状に合わせて選びましょう。
- メリタタイプのドリッパー:台形型フィルター
- カリタタイプのドリッパー:台形型フィルター
- ハリオタイプのドリッパー:円すい型フィルター
サイズの違い
同じ形のフィルターでもいくつかサイズの種類があります。
ドリッパーのサイズによってペーパーのサイズが違うので、合ったものを選びましょう。
色の違い
同じ形、同じサイズでも「白色」と「茶色」の2種類が販売されています。
これは紙を漂白しているかどうかの違いです。
「漂白」と聞くと体に悪そうなイメージかもしれませんが、食品機器にもよく使われる酸素系漂白剤が使用されているので安心です。
そして、肝心の選び方ですが、これはどちらも一長一短がありますので、好みに合わせて選んで大丈夫です。
個人的にはコーヒーの風味をしっかり感じられる「白色」をおすすめしています。
- 白色
不純物が少なく、コーヒー本来の風味を楽しみやすい。
風味を重視したい方におすすめ。 - 茶色
不純物が多く、まれにコーヒーに紙っぽい香りが移ることがある。
漂白剤が気になる方はこちらがおすすめ。
茶色を使う時は「湯通し」がおすすめ
コーヒーの粉を入れる前に、フィルターにお湯をかける工程を「湯通し」と言います。
これによって紙臭さを洗い流すことができるので、茶色のフィルターを使う際にはこの工程を入れるのがおすすめです。
【付録】金属フィルターの特徴
ここまで紙のフィルターについて解説してきましたが、金属で作られたフィルターもあります。
その特徴を簡単に見ていきましょう。
金属フィルターは油分を吸収しないので、コーヒーオイルがそのままドリップされます。
そのため紙製フィルターに比べて香りが豊かになりやすいという特徴があります。
また、使い捨てのペーパーフィルターと違って、繰り返し使えるので経済的です。
ただし、良いことばかりでもありません。
金属製は紙製よりもフィルターの目が粗いため、細かい粉が通り抜けてしまいます。
そのため、仕上がったコーヒーは少し”ざらついた”印象になります。
また、コーヒーに金属臭がついてしまうこともあるので、淹れる前にしっかりと湯通しをする必要があります。
おすすめのドリッパー&フィルター
それでは最後におすすめドリッパーとそれに合うペーパーを紹介します。
タイプごとに扱いやすいものを選別しましたので、自分のスタイルに合ったものをチョイスしてみてください。
カリタタイプのおすすめドリッパー
1つ目は「HARIO ペガサスドリッパー」です。
こちらはHARIO(ハリオ)というメーカーが出しているカリタタイプのドリッパーです。
小さい穴が2つの空いていて、初心者でも安定して淹れられるうえ、お湯の注ぎ方によって味の変化も少しつけられます。
まさにいいとこどりのドリッパーですね。
豆に合わせて淹れ方にもこだわってみたい方におすすめです。
慣れるまでは少し味がブレるかもしれませんが、それも含めて楽しんでみてくださいね。
こちらはサイズが3種類あるので、一度に淹れたい杯数に合わせて選んでください。
- ペガサスドリッパー 01・・・1~2杯用
- ペガサスドリッパー 02・・・2~4杯用
- ペガサスドリッパー 03・・・4~7杯用
メリタタイプのおすすめドリッパー
2つ目は「Melitta アロマフィルター」というドリッパーです。
これはメリタタイプのドリッパーで、誰でも簡単にハンドドリップを楽しむことが出来ます。
ドリッパーに粉とフィルターをセットしてお湯を注いだら、あとは待つだけでおいしいコーヒーが出来上がります。
使い方がとても簡単なので、初心者でも安定したコーヒーが淹れられます。
細かい淹れ方は気にせず、気軽に楽しみたい方におすすめです。
こちらもサイズが3種類あるので、一度に淹れたい杯数に合わせて選んでください。
- Melitta アロマフィルター 1x1・・・1~2杯用
- Melitta アロマフィルター 1x2・・・2~4杯用
- Melitta アロマフィルター 1x4・・・4~8杯用
ハリオタイプのおすすめドリッパー
3つ目は「HARIO V60 透過ドリッパー」です。
これはプロの現場でもよく使われる人気の高いドリッパーです。
淹れ方を変えることで味に変化をつけることができるので、豆の個性や飲む人の好みに合わせたコーヒーを淹れることができます。
ただし、慣れるまでは思った味が出せないことも多いので、それも含めて楽しめる人向けです。
趣味を極めたくなったらこちらに挑戦するのもアリですよ。
こちらもサイズが3種類あるので、作りたい杯数に合わせて選んでみてください。
- V60 透過ドリッパー 01・・・1~2杯用
- V60 透過ドリッパー 02・・・1~4杯用
- V60 透過ドリッパー 03・・・1~6杯用
小まとめ
さて、ここまででドリッパーの選び方を解説しました。
情報量が多かったと思うので、最後に要点をまとめておきますね。
〇タイプ別の特徴
メリタタイプ | カリタタイプ | ハリオタイプ | |
---|---|---|---|
形状 | 台形型 小さい穴が1つ | 台形型 小さい穴が2~4つ | 円すい型 大きい穴が1つ |
淹れ方の難易度 | 易 | 中 | 難 |
淹れ方による味の変化 | 小 | 中 | 大 |
対象 | 初心者 | 初心者~中級者 | 中級者~上級者 |
フィルター | 台形型 | 台形型 | 円すい型 |
〇ドリッパーの選び方
初心者におすすめなのは「カリタタイプ」か「メリタタイプ」
- カリタタイプ
- メリタタイプ
〇おすすめのドリッパー
① HARIO ペガサスドリッパー(カリタタイプ)
② Melitta アロマフィルター(メリタタイプ)
③ HARIO V60 透過ドリッパー(ハリオタイプ)
〇ペーパーフィルターの選び方
各ドリッパー専用のペーパーを使うのが安心。
- 形状
- サイズ
- 色
コーヒー豆の選び方
ここまででドリッパーが選べるようになりましたね。
それでは次に、メイン食材であるコーヒー豆を選んでいきましょう。
これこそがコーヒーを趣味にする醍醐味と言っても良いですよね。
しかし、初心者の方にとっては難しく感じてしまうポイントでもあります。
なので、ここでは3つのステップに分けて、好みの豆を見つける方法を解説していきたいと思います。
気になる豆をいろいろ飲んでみるのも良いですが、着実に自分好みの豆を探していくならこの方法がおすすめですよ。
- 基準となる豆を飲んでみる
- 基準豆と比較して好みの焙煎度をみつける
- 豆による風味の違いを楽しむ
それでは、順に詳しく解説していきますね。
STEP.1 基準となる豆を飲んでみる
最初は「とりあえず1つ飲んでみましょう」というステップです。
趣味を始めたばかりのころは、誰しも何を基準に選べばいいかわからないものですよね。
そこで、このステップでは基準となるコーヒーを飲んで、あなたの中に”ものさし”を作って行きます。
これあれば、例えば「私は基準のコーヒーよりも苦いのが好き」というように自分の好みを選ぶことができるようになります。
それでは「基準のコーヒー豆」とは何になるのでしょうか。
まずは具体的な豆の種類から紹介していきますね。
- ブラジル産の中煎りのコーヒー豆
- ブラジルが主体の中煎りブレンド
2つ紹介しましたが、どちらの豆でもOKです。
ポイントは「ブラジル産であること」と「中煎りであること」です。
①の方はカルディなどで購入できますし、②であればスーパーにも置いてあります。
あなたが購入しやすい方で大丈夫ですよ。
中煎り(ちゅういり)とは?
コーヒー豆をどれだけ焼いたかの度合いを表す言葉です。
よく焼いたものは深煎り(ふかいり)と言い、逆にあまり焼いていないものは浅煎り(あさいり)と言います。中煎りは、浅煎りと深煎りのちょうど間くらいの焼き加減です。
ブレンドの中身を知るには?
パッケージの裏の原材料欄を見ると生産国名が書いてあります。基本的には混ぜてある割合の多いものから順に書いてあるので、最初に「ブラジル」と書かれているものを選びましょう。カフェなどで豆を買う場合は店員さんに聞けば教えてくれますよ。
ではなぜ「ブラジル産の中煎り」が良いのかを簡単に解説していきます。
ブラジル産の豆はコンビニやペットボトルのコーヒーによく使われており、クセが無く親しみやすい風味を持っています。
実は、誰しもが思う「コーヒーの味」の正体はブラジル由来のものだったりするんですよ。
また、中煎りは味のバランスが取れており、程よい苦味を感じさせてくれます。
つまり、「ブラジル産の中煎り豆」は「風味にクセが無く、味のバランスが取れた豆」なので、
基準にするにはぴったりのコーヒー豆なわけです。
まずはこれを飲んでみて、自分がどう感じるかを確認してみてください。
STEP.2 好みの焙煎度を見つける
基準のコーヒーを飲んだら、次に自分の好きな焙煎度を見つけていきます。
焙煎度とは、コーヒーの焼き具合のことです。
よく焼いたものを「深煎り(ふかいり)」、逆に軽く焼いてあるものを「浅煎り(あさいり)」と言い、その中間を「中煎り(ちゅういり)」と言います。
実は、この焙煎度によってコーヒーの味がほぼ決まります。
なので、「焙煎度」は豆選びのかなり重要な要素となります。
さて、それではどのようにして好みの焙煎度を見つけるのでしょうか?
方法はとても簡単です。
基準のコーヒーを飲んだ時に苦味をどの程度感じたかによって判断します。
基準のコーヒーを飲んで・・・
- もっと苦い方がいいと感じた
→基準豆より「少し深煎り」が好み - 苦味がちょうどいいと感じた
→基準豆と同じ「中煎り」が好み - 苦すぎると感じた
→基準豆より「少し浅煎り」が好み
とてもシンプルですね。
苦味がもっと欲しければ少し深煎りに、苦みを減らしたければ少し浅煎りにすれば良いだけです。
でも『少し』ってどのくらいか分かりにくいですよね。
そこで、まずはコーヒー屋さんでよく使われる焙煎度の名前を見ていきましょう。
よく見かけるのは「5段階」と「8段階」に分けた名前です。
5段階の方だけでも覚えておくと豆選びに便利ですよ。
そして、これを先ほどの判定表に当てはめると次のようになります。
基準のコーヒーを飲んで・・・
- もっと苦い方がいいと感じた
→「中深煎り」または「深煎り」が好み - 苦味がちょうどいいと感じた
→「中煎り」が好み - 苦すぎると感じた
→「中浅煎り」または「浅煎り」が好み
これで好みの焙煎度が分かりましたね。
なので、次に豆を購入する際は、好みの焙煎度の中から選べばよいわけです。
【付録】焙煎度と味の関係
せっかくなので、焙煎度とコーヒーの味についてもう少し詳しく解説します。
興味のある方は読んでみてください!
コーヒーの味を構成する要素は大きく分けるとたった2つしかありません。
それは「苦味」と「酸味」です。
このバランスによってコーヒーの味の大部分が決まります。
趣味を始めたばかりのころは「コーヒーの酸味」がいまいちピンと来ないかもしれません。
慣れないうちは「苦味の強さ」で判断してOKです。
「苦味が弱い = 酸味の割合が高い」と言うことですからね。
そして、この「苦味」と「酸味」バランスは焙煎度に大きく影響を受けます。
その関係を簡単にまとめると次のようになります。
浅煎りは酸味が主体、中煎りはバランス型、そして深煎りは苦味が主体の味になります。
どんな食品でも焦がせば苦くなっていきますよね。あれと同じ理屈です。
この法則は、どの産地の豆でも共通です。
なので、産地が違っても焙煎度が近ければ味のバランスは似てきます。
STEP.3 豆による風味の違いを楽しむ
好みの焙煎度が決まったら、次は同じ焙煎度で色々な産地の豆を飲んでみましょう。
焙煎度が同じであれば、産地が違っても味のバランスが大きく変わることはありません。
とはいえ、香りが違ったり、味のバランスも少しは変化するので、その違いを楽しんでください!
色々と飲み比べていくうちに、きっとあなた好みの豆に出会うことができますよ。
とはいえ、いきなり色々な産地を飲めと言われても困ってしまいますよね。
なのでここではちょっとしたコツを共有していきます。
①近い国のコーヒーを飲んでみる
もしブラジルの風味が気に入ったら、次は近い国の豆を選んでみるのがおすすめです。
国が近ければ土壌や気候も近いので、コーヒーの風味も似てきます。
例えば、コロンビアやペルー、コスタリカなどが有名ですよ。
②特有の風味を持つコーヒーを飲んでみる
ちょっと個性的な豆を飲んでみたい方におすすめの選び方です。
産地によってはその土地特有の風味を持つ豆があります。
代表的な産地を紹介していきますので、気になるものがあったら是非飲んでみてください。
エチオピアの中でも「ナチュラル」と呼ばれる製法で作られたコーヒーは、イチゴやブルーベリーのような華やかな香りを持つものが多くあります。この香りをきっかけにコーヒーにハマる人が多いですよ。
インドネシアで生産されるマンデリンというコーヒーには、スパイスや穀物、かんきつ類の皮のような独特の香りがあります。この香りがクセになってリピートする人もたくさんいます。
ケニア産のコーヒー豆は、独特の青い香りが特徴的です。よくトマトに例えられるそのすっきりとした香りは、アイスコーヒーとの相性が抜群ですよ。酸味も強めなので、スッキリ系のコーヒーが好きな方にはおすすめです。
③他の焙煎度にも挑戦してみる
少し慣れてきたら、他の焙煎度に挑戦するのもおすすめです。
同じ産地でも焙煎度によって印象がガラッと変わるので、また新鮮な気持ちで楽しむことが出来ますよ。
【付録】コーヒーの香りについて
近年では生産方法の多様化により、個性的な香りを持つコーヒーがたくさん出回っています。
それに伴い、コーヒーの香りを食べ物や花に例えて表現するのが一般的になっています。
例えばこんな感じです。
これはコーヒーの香りを表現するのによく使われるワードの一覧です。
いろいろな表現があるので、これを見ながら香りを探してみるのも楽しいですよ。
コーヒーの香りについては別のページで詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
小まとめ
ここまでで豆選びの流れを解説してきました。
とてもボリュームがあったと思いますので、一度簡単にまとめておきますね。
〇 STEP.1 まずは基準となるコーヒーを飲んでみる
- 「ブラジル産の中煎りのコーヒー豆」 or 「ブラジルが主体の中煎りブレンド」
ブラジル産は誰もが思う”コーヒーらしい”風味があって親しみやすく、中煎りは味のバランスが取れていて飲みやすいので、基準のコーヒーにピッタリです。
〇 STEP.2 好みの焙煎度をみつける
次は自分が好きな焙煎度を見つけます。
基準のコーヒーを飲んで・・・
- もっと苦い方がいい感じた
→「中深煎り」「深煎り」が好み - 苦味がちょうどいいと感じた
→「中煎り」が好み - 苦すぎると感じた
→「中浅煎り」「浅煎り」が好み
〇 STEP.3 豆による風味の違いを楽しむ
好みの焙煎度が分かったら、その焙煎度で気になる豆を飲んでみましょう。
豆によっていろいろな風味が楽しめますよ。
- 近い国のコーヒーを飲んでみる
国が近いと風味も似ている場合が多いです。お気に入りの国が見つかったらその周りの国も飲んでみると楽しいですよ。 - 特有の風味を持つコーヒーを飲んでみる
産地によっては特有の風味を持つ豆があります。個性的なコーヒーを楽しみたい人におすすめです。 - 他の焙煎度に挑戦してみる
慣れてきたら他の焙煎度を飲んでみるのもおすすめです。同じ産地でも全く違う表情を見せてくれますよ。
コーヒー豆の買い方
ここまででコーヒー豆の選び方はざっくりと理解頂けたかと思います。
では次に、具体的な買い方についてお話ししていきたいと思います。
ちょっとしたコツもあるの一緒に見ていきましょう。
コーヒー豆を買える場所
まずはコーヒー豆を買える場所をおさらいしましょう。
豆を購入できる場所は大きく分けて3つあります。
- スーパー
- 豆専門店・カフェ
- ネットショップ
最初は近所のスーパーやカルディなどでも十分楽しめると思います。
もし、それだけでは満足できなくなってきたら、ネットショップやカフェでお気に入りの豆を探してみると良いと思いますよ。
どこで買うにせよ、それぞれにメリットとデメリットがあるので確認していきましょう。
スーパー
スーパーに売られている豆は、飲みやすくバランスの取れたものが多いので、どれを買ってもそこまで大外れすることはありません。
また、価格もお手頃なので、気軽に飲むにはピッタリのコーヒーです。
ただし、カフェで使われているようなハイグレードな豆に比べると、風味は劣りますし、個性的な風味を持つ豆にもあまり出会えません。
焙煎度も中煎り~深煎りがメインで、浅煎りの豆はあまり見かけません。
豆専門店・カフェ
ショッピングモールにある豆専門店や、街にあるカフェでも豆を購入することが出来ます。
スーパーよりも品ぞろえが豊富で、より高品質で個性的な豆に出会うことができます。
また、専門の店員さんにいろいろと相談しながら選べるのもポイントですね。
ただし、高品質な分、スーパーと比べるとお値段は少々高めですし、種類が多すぎて迷ってしまう場合もあると思います。
そんな時は、以下のページを参考にしてみてください。店員さんへの相談の仕方やプライスカードの読み方を詳しく解説しています。
ネットショップ
ネットショップで購入する最大のメリットは、全国の有名店の豆を自宅から簡単に購入できるところです。
種類がとても豊富で、様々な国・焙煎度の豆が販売されています。
中には、品評会で上位入賞したレアな豆が買えたりもすることもあるので、豆にこだわりたい人にはおすすめですよ。
ただし、現物を見たり、相談したりできないので、多少の知識があると安心です。
買う時の注意点
それでは次に、買う時の注意点をまとめていきます。
趣味を始めたばかりのころにやりがちなミスばかりなので、事前に予習しておきましょう。
- 「豆」か「粉」かに注意
- 粉の挽き目に注意
- 購入する量に注意
①「豆」か「粉」かに注意
コーヒーを淹れる時は「コーヒー豆」を「粉」に挽いて使用します。
なので、自宅にコーヒーミルが無い場合は、お店で「粉」の状態にしてもらう必要があります。(※スーパーでは既に「粉」になっているものも売っています。)
豆専門店やカフェでは店員さんに頼めば対応してくれますし、ネットショップなら注文する際に「粉」を選択すればOKです。
ただし、スーパーの場合は備え付けのミルを使って自分で挽く必要があります。
しかも、お会計前の商品を開封することになるので、少し勇気がいりますが、これが正しい手順ですので安心してください。
初めてだと使い方が分かりにくいと思うので、こちらで解説していきますね。
スーパーによって置かれているコーヒーミルのタイプが違います。
タイプ別に解説していきます。
Kalita コーヒーミル
以下の写真のようなタイプはKalita製のコーヒーミルです。
使い方は次のようになります。
- 備え付けのハサミで豆の袋を開封する
- ミル上部のフタを開けて豆を全て入れ、フタを閉じる
- 正面にあるダイヤルを回し、赤い▽の部分を「中びき」に合わせる
- ミル下部の粉出口に空になった袋を被せ、少し上に押し上げる
- 自動でスイッチが入るので、出てくる粉を受け止める
- 粉が出てこなくなったら袋を外す
- 袋の口を何度か折り返し、付属のテープで閉じる
- ミルの周りを軽くそうじする
- レジでお会計をする
粉の粗さの変え方
ダイヤルを右に回すと細かく、左に回すと粗くなります。
ハンドドリップの場合は、写真にある「中びき(カリタ)」の範囲内で調整するのがおすすめです。
BONMAC コーヒーミル
以下の写真のようなタイプはBONMAC製のコーヒーミルです。
使い方は次の通りです。
- 本体中央のつまみを「“中”のひとつ右の●」に合わせる
- 備え付けのハサミで豆の袋を開封する
- ミル上部のフタを開けて豆を全て入れ、フタを閉じる
- ミル下部の粉出口に空になった袋をセットし、粉を受け止める準備をする
- 粉出口横にあるスイッチレバーを上に引き上げる
- 粉が出てこなくなったらスイッチを切る
- 袋の口を何度か折り返し、付属のテープで閉じる
- ミルの周りを軽くそうじする
- レジでお会計をする
粉の粗さの変え方
つまみを右に動かすと細かく、左に動かすと粗くなります。
ハンドドリップの場合は、写真の赤枠の範囲内で調整するのがおすすめです。
②粉の挽き目に注意
コーヒー豆を粉に挽いた時の粒の大きさのことを「挽き目」と言います。
実は、ハンドドリップには適切な挽き目があり、その範囲を超えると上手に淹れられなくなってしまいます。
では、適切な挽き目とはどのくらいなのでしょうか?
まずは挽き目の名前から見てみましょう。
たくさんの名前が出てきて戸惑うかもしれませんが、全て覚える必要はありません。
2つのポイントだけ覚えておけば大丈夫です。
- ハンドドリップに最適なのは中細挽き~中粗挽き
最適な挽き目は抽出器具の種類によって変わってきます。
ハンドドリップの場合は中挽きくらいが最適です。 - 挽き目は細かくすると味が出やすくなり、粗くすると出にくくなる
①で「中挽きくらい」とあいまいな表現をしましたが、最後の微調整は飲む人の好みで決めます。原則としては、細かくすると味は濃くなりますし、粗くするとすっきりしたコーヒーになります。なので、濃くしたいときは細かく、すっきりさせたいときは粗くなるように挽き目を調整してください。
お店で挽いてもらう時のオーダー方法
お店でお願いする際は、挽き目の名前を伝えるより「ハンドドリップ用にしてください」というように淹れ方を言った方が伝わりやすいです。微調整したい場合も「ハンドドリップ用より少し細かくしてください」のように伝えると対応してくれますよ。
自宅で挽く時の目安
自分で挽く場合は、粒の大きさを見たり、実際に淹れて味を見ながら調整します。以下の写真くらいの粒になるように合わせたら、あとは味見をしながら微調整していきましょう。
③購入する量に注意
コーヒー豆は時間が経つほど風味が抜けていきます。
そのため、一度に買う量には注意が必要です。
賞味期限や保存方法については後ほど詳しく解説しますが、1回の購入量の目安としては1週間で飲み切れるくらいが最適です。
では、あなたの最適な量を計算してみましょう。
1回の購入量 = 1週間に淹れる杯数 × 15g
私のおすすめレシピで淹れる場合は1杯に15gの豆を使うので、このような計算になります。
ちなみに、7杯淹れるには105g必要になりますが、たいていのお店は100g買うとちょっと多めに入れてくれるので、「100g買えばだいたい1週間分」と覚えておけばいいでしょう。
小まとめ
それではここまでの内容を簡単にまとめておきます。
〇コーヒー豆が買える場所
- スーパー
- 【メリット】
- 【デメリット】
- 豆専門店・カフェ
- 【メリット】
- 【デメリット】
- ネットショップ
- 【メリット】
- 【デメリット】
〇買う時の注意点
- 「豆」か「粉」かに注意
- 購入前に「豆」か「粉」かを確認
- 自宅にコーヒーミルが無い場合はお店で粉にしてもらう
- ネットショップは注文時に「豆」か「粉」かを選択
- 粉の挽き目に注意
- ハンドドリップに最適なのは中細挽き~中粗挽き
- お店で粉にしてもらう時は「ハンドドリップ用の挽き目」と伝える
- 購入する量に注意
- 1回の購入量 = 1週間に淹れる杯数 × 15g
- 100gの豆 = 約1週間分(1日1杯計算)
コーヒー豆の正しい保存方法と賞味期限
では次に、コーヒー豆の正しい保存方法と賞味期限の関係について解説していきます。
前にもお伝えした通り、コーヒー豆は時間が経つほど風味が抜け、劣化していきます。
保存の仕方を間違えると賞味期限が短くなってしまうので、正しい方法を知っておきましょう。
コーヒー豆の保存方法
コーヒー豆を劣化させる要因は大きく分けて4つあります。
それは「酸素」「温度」「湿気」「光」です。
つまり、コーヒー豆の正しい保存方法とは
酸素・湿気・光を通さない密閉容器に入れ、冷暗所で保存する。
ということになります。
では、具体的な方法を見ていきましょう。
まず、容器に関しては、専用のキャニスターやチャック付きの密閉袋を使用します。
ジップロック等でも代用可能ですが、できれば光を通さない材質の物がベストです。
もし購入時の豆袋が密閉できるタイプであれば、それをそのまま使ってもOKですよ。
そして、次に保存する場所ですが、これには3つのパターンがあります。
- 常温保存
部屋の日があたらない場所で保存する方法。
すぐに使う豆を保存するのに最適。
劣化のスピードは通常通り。 - 冷蔵保存
冷蔵庫に入れて保存する方法。
すぐには使わない豆を保存するのに最適。
常温より劣化スピードがゆるやかになる。 - 冷凍保存
冷凍庫に入れて保存する方法。
しばらく使わない豆を保存するのに最適。
冷蔵よりさらに劣化スピードがゆるやかになる。
このように、温度が低くなるほど、劣化がゆるやかになるという特徴があります。
では、もう少し詳しくみていきましょう。
常温保存
常温保存の場合は専用キャニスターや密閉袋に入れ、冷暗所で保管します。
窓辺などの日の当たる場所は避け、棚の中などの日の当たらない場所に保管してください。
シンクの下も湿気がこもりやすいので、避けた方が良いですよ。
また、夏場は気温が高くなるので、エアコンの効いた場所が理想的です。
冷蔵・冷凍保存
冷蔵・冷凍保存の場合はチャックのついた密閉袋に入れて冷蔵庫または冷凍庫で保管します。
豆がたくさんある場合は、100gくらいで小分けにしておくと使いやすくて便利ですよ。
またコーヒー豆は他の食品の香りを吸収しやすい性質があるので、匂いが強い物を近くに置かないようにしてください。
冷蔵・冷凍豆を使用するときの注意点
さて、ここまで読んだあなたなら、もしかするとこう考えているかもしれませんね。
「劣化のスピードが遅くなるなら、全部冷凍保存すればいいんじゃないの?」
確かに正しく聞こえますが、これには一つの落とし穴があります。
実は、冷蔵・冷凍保存した豆を使う際には1つ注意点があります。
冷蔵・冷凍保存した豆を使用する際の注意点
冷蔵・冷凍で保存していた豆を使用する際は、必ず常温に戻してから開封します。
冷えた状態で開けてしまうと、豆が結露で濡れ、劣化が速まってしまいます。
このように、冷凍保存した豆は、使いたいときにすぐ使えないという弱点があります。
では、どのように常温・冷蔵・冷凍を使い分ければいいのでしょうか?
最後に、私がどのように豆を保存しつつ、日々使用しているかを簡単に紹介したいと思います。
- 新しい豆を買ってきたら・・・
- 1週間分の豆を計って常温保存
- 残りは小分けにしてすぐに冷蔵または冷凍保存
- 常温豆がなくなったら豆を解凍して補充
簡単に言うと、近々使う分は常温に出しておいて、その他は冷蔵庫で保存するという方法です。
これなら常に新鮮な豆でコーヒーが淹れられるのでおすすめですよ。
コーヒー豆の賞味期限
それでは次に、賞味期限について解説していきたいと思います。
まずは「賞味期限」という言葉について整理しましょう。
これから解説する「賞味期限」とは“豆が持っている風味を十分楽しめる期間”のことです。
なので、もし期限を過ぎてしまっても、(風味は劣りますが)問題なく飲むことができます。
それでは、本題に入っていきましょう。
コーヒー豆の賞味期限は主に3つの要素によって決まります。
それは、「状態(豆か粉か)」「焙煎度」「保存方法」の3つです。
まずは賞味期限の早見表を用意したのでそれから見ていきましょう。
状態 | 焙煎度 | 常温で保存した場合 | 冷蔵で保存した場合 | 冷凍で保存した場合 |
---|---|---|---|---|
豆 | 浅煎り | 約2~3週間 | 約1ヶ月 | 約3ヶ月 |
中煎り | 約2週間 | 約3~4週間 | 約3ヶ月 | |
深煎り | 約10日 | 約2~3週間 | 約3ヶ月 | |
粉 | 浅煎り | 約5日 | 約1週間 | 約10日 |
中煎り | 約5日 | 約1週間 | 約10日 | |
深煎り | 約5日 | 約1週間 | 約10日 |
まずは表の青線の部分に注目してください。
例えば、あなたが中煎りのコーヒー豆を買ってきて、それを豆の状態ですぐに冷凍保存すると、賞味期限は約3ヶ月になります。
では次に赤線部分を見てみましょう。
先ほどと同じコーヒー豆を粉の状態で購入し、それを常温保存した場合、賞味期限はたった5日になってしまいます。
この差はかなり大きいですよね。
では、なぜこのように大きな違いが出てしまうのか、順番に理由を解説していきます。
状態(豆か粉か)による違い
賞味期限に一番大きな影響を与えるのが「状態」です。
早見表から一部抜き出して見てみましょう。
中煎りのコーヒーで比べてみると、粉にしただけで賞味期限が半分以下になっていますね。
原因としては、粉にすることで空気に触れる面積が増えてしまったからです。
特に、香りの成分は凄いスピードで抜けてしまいます。
これを防ぐには、自宅にコーヒーミルを置くのが一番の解決策です。
ミルがあれば、豆の状態で保存し、必要な分だけ粉にして使えますからね。
器具の所でミルの優先度を最高にしていた理由もここにつながってきます。
焙煎度による違い
一般的に浅煎りの豆に比べて、深煎りの豆の方が劣化が早く、賞味期限が短いです。
早見表を見てもそのようになっていますね。(冷凍保存を除く)
では、このようになる原因を簡単に解説していきます。
まずは次の写真を見てください。浅煎りの豆と深煎りの豆が並んでいます。
二つを見比べると、深煎りの豆の方がツヤツヤと光っているのが分かるかと思います。
これは、豆に含まれている油分が表面に浮き出てきているためです。
そして、これが空気に触れると油が酸化し、風味がどんどん劣化していきます。
どんな豆でも深煎りにするほど表面に油が出やすくなってしまうので、より賞味期限が短くなってしまうわけですね。
ちなみに冷凍すると油の酸化を遅らせることができるので、賞味期限を延ばすことができます。
保存方法による違い
より涼しい場所で保管することで、賞味期限を長くすることができます。
このようになる要因はここまでお話ししてきたものと同じです。
温度が低くなることで油の酸化を防ぐことができると同時に、遮光された庫内で保存することで劣化を緩やかにすることができます。
なので、飲み切れない豆は速めに冷蔵・冷凍してしまうのがおすすめです。
ただし、粉の状態ではあまり大きな効果は期待できません。
なぜなら、冷凍・冷蔵する時点で既に風味が落ちている可能性が高いからです。
粉で販売されているものは、工場で挽いてからかなりの時間が経ってるでしょうし、
お店で挽いてもらったものも、帰る間に風味はどんどん抜けていきます。
なので、粉の状態で買ったものは、常温で保管し、できるだけ早く飲み切るのがおすすめです。
小まとめ
それでは最後にコーヒー豆の保存方法と賞味期限について簡単にまとめておきます。
〇 コーヒー豆の保存方法
- 常温保存
密閉容器に入れて室温で保存する方法。
すぐに使う豆を保存するのに最適。
劣化のスピードは通常通り。 - 冷蔵保存
密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する方法。
すぐには使わない豆を保存するのに最適。
常温より劣化スピードがゆるやかになる。 - 冷凍保存
密閉容器に入れて冷凍庫で保存する方法。
長期間使わない豆を保存するのに最適。
冷蔵よりさらに劣化スピードがゆるやかになる。
冷蔵・冷凍で保存していた豆を使用する際は、必ず常温に戻してから開封する。
〇 おすすめのローテーション
- 新しい豆を買ってきたら・・・
- 1週間分の豆を計って常温保存
- 残りはすぐに冷蔵・冷凍保存
- 常温豆がなくなったら豆を解凍して補充
〇 コーヒー豆の賞味期限
コーヒーの賞味期限は、「状態」「焙煎度」「保存方法」で決まる。
状態 | 焙煎度 | 常温で保存した場合 | 冷蔵で保存した場合 | 冷凍で保存した場合 |
---|---|---|---|---|
豆 | 浅煎り | 約2~3週間 | 約1ヶ月 | 約3ヶ月 |
中煎り | 約2週間 | 約3~4週間 | 約3ヶ月 | |
深煎り | 約10日 | 約2~3週間 | 約3ヶ月 | |
粉 | 浅煎り | 約5日 | 約1週間 | 約10日 |
中煎り | 約5日 | 約1週間 | 約10日 | |
深煎り | 約5日 | 約1週間 | 約10日 |
コーヒーの淹れ方
お疲れ様でした!
長かったお勉強の時間はここまでとなります。
それではいよいよ、コーヒーを淹れていきましょう!
使うドリッパーの種類によって少し淹れ方が変わるので、自身に合わせてご覧ください。
それではプロバリスタ直伝!ホットコーヒーとアイスコーヒーを淹れ方を紹介します。
ホットコーヒーの淹れ方
メリタタイプ
- コーヒーの粉:15g
- お湯:240g (=240ml)
- ドリッパーにフィルターとコーヒーの粉をセットする
- はかりの上にサーバーを置き、その上にドリッパーをのせる
- お湯を40g注ぎ、粉全体を湿らせたら30秒ほど置く
- 続いて200gのお湯をくるくると円を描くように注ぐ
- ドリッパー内のお湯が全て落ちきったらドリッパーをはずす
このタイプは淹れ方がとてもシンプルで、決まったお湯をただ注ぐだけでOKです。
そのため、初心者でも失敗が少なく、安心して使えるのが特徴です。
もし、味が濃く出過ぎる用であれば、豆の量を減らすか、粉を粗く挽いてみましょう。
逆に薄い場合は、豆の量を増やすか、粉を細かく挽けばOKです。
詳しい淹れ方は以下のページにまとめてありますので、チェックしてみてください。
カリタタイプ
- コーヒーの粉:15g
- お湯:240g (=240ml)
- ドリッパーにフィルターとコーヒーの粉をセットする
- はかりの上にサーバーを置き、その上にドリッパーをのせる
- お湯を40g注ぎ、粉全体を湿らせたら30秒ほど置く
- 50g→50g→50g→50gと4回に分けてお湯を注ぐ
- ドリッパー内のお湯が落ちきったらドリッパーをはずす
- カップに注いで完成!
このタイプのドリッパーは淹れ方によってコーヒーの風味に変化をつけられます。
そのため、いろいろと淹れ方をカスタマイズできるように何度かに分けて注いでいます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてきたらお湯を注ぐ量やスピードを変えて風味に変化をつけられるようになりますよ。
もし、味が薄いようであれば、お湯をゆっくり注ぐか、粉を増やしてみましょう。
逆に濃ければ、粉を減らすか、お湯を少し速めに注ぐといいですよ。
詳しい淹れ方は以下のページにまとめてありますので、良かったらチェックしてみてください。
ハリオタイプ
- コーヒーの粉:15g
- お湯:240g (=240ml)
- ドリッパーにフィルターとコーヒーの粉をセットする
- はかりの上にサーバーを置き、その上にドリッパーをのせる
- お湯を40g注ぎ、粉全体を湿らせたら30秒ほど置く
- 50g→50g→50g→50gと4回に分けてお湯を注ぐ
- ドリッパー内のお湯が全て落ちきったらドリッパーをはずす
- カップに注いで完成!
このタイプのドリッパーはカリタタイプよりも更に、淹れ方によって変化をつけることが出来ます。
淹れ方自体はカリタタイプと大きくは変わりませんが、より繊細な抽出のコントロールが必要になるため、上級者向きと言えます。
様々な要素を自在にコントロールして、こだわりの1杯を淹れたい方にはおすすめです。
もし、味が薄くなってしまうようなら、お湯をゆっくり注ぐか、粉を増やしてみてください。
逆に味が濃すぎるならば、粉を減らすか、お湯を少し速めに注ぐといいですよ。
詳しい淹れ方は以下のページにまとめてありますので、良かったらチェックしてみてください。
アイスコーヒーの淹れ方
アイスコーヒーを作る場合は氷を入れたサーバーにドリップする「急冷式」がおすすめです。
素早く冷やすことで香り成分を閉じ込め、風味豊かなアイスコーヒーに仕上がります。
これから紹介するレシピは、ホットよりも少し粉を多めに使って濃いめのコーヒーを淹れ、グラスの氷で薄まったころに、ちょうど飲み頃になるように考えられています。
それでは、タイプ別に淹れ方を紹介していきます。
メリタタイプ
- コーヒーの粉:16g
- お湯:150g (=150ml)
- 氷:60g
- ドリッパーにフィルターとコーヒーの粉をセットする
- サーバーに氷を60g入れる
- はかりの上にサーバーを置き、その上にドリッパーを重ねる
- お湯を30g注ぎ、粉全体を湿らせたら30秒ほど置く
- 続いて120gのお湯をくるくると円を描くように注ぐ
- ドリッパー内のお湯が全て落ちきったらドリッパーをはずす
- サーバー内でコーヒーをかき混ぜて60gの氷を溶かしきる
- 別に氷をたっぷり入れたグラスを用意し、注いだら完成
メリタタイプで淹れたアイスコーヒーはしっかりとコクのある味に仕上がりやすいです。
もし、味が濃すぎるなら、1gずつ粉の量を減らして調整してみてください。
逆に味が薄い場合は、粉のあらさを少し細かくするか、粉を1gずつ増やしてみてください。
Coming soon…
カリタタイプ
- コーヒーの粉:16g
- お湯:150g (=150ml)
- 氷:60g
- ドリッパーにフィルターとコーヒーの粉をセットする
- サーバーに氷を60g入れる
- はかりの上にサーバーを置き、その上にドリッパーを重ねる
- お湯を30g注ぎ、粉全体を湿らせたら30秒ほど置く
- 60g→60gと2回に分けてお湯を注ぐ
- ドリッパー内のお湯が落ちきったらドリッパーをはずす
- サーバー内でコーヒーをかき混ぜて60gの氷を溶かしきる
- 別に氷をたっぷり入れたグラスを用意し、注いだら完成
カリタタイプはバランスの取れたアイスコーヒーに仕上がりやすいです。
また淹れ方によっても味に変化をつけられるので分量を変えずに味の調整が可能です。
味が薄い場合には、少しゆっくりとお湯を注ぐか、粉を細かく挽いてみましょう。
逆に味が濃い場合は、少し粗めに挽くか、粉を減らしてみましょう。
Coming soon…
ハリオタイプ
- コーヒーの粉:16g
- お湯:150g (=150ml)
- 氷:60g
- ドリッパーにフィルターとコーヒーの粉をセットする
- サーバーに氷を60g入れる
- はかりの上にサーバーを置き、その上にドリッパーを重ねる
- お湯を30g注ぎ、粉全体を湿らせたら30秒ほど置く
- 60g→60gと2回に分けてお湯を注ぐ
- ドリッパー内のお湯が全て落ちきったらドリッパーをはずす
- サーバー内でコーヒーをかき混ぜて60gの氷を溶かしきる
- 別に氷をたっぷり入れたグラスを用意し、注いだら完成
ハリオタイプのアイスコーヒーは、すっきりとした飲み口に仕上がりやすいです。
逆に言うと薄くなりやすいということでもあります。
そんな時は、もっとゆっくりとお湯を注ぐか、粉の粗さを1段階細かくしてみましょう。
それでも薄かったら粉を1gずつ増やして味を調整してみてください。
逆に濃い場合は最初から粉を減らしてOKです。
器具のそうじ方法
コーヒーを淹れ終わったら器具をきれいにそうじしてあげましょう。
方法を間違えると器具が故障したり、傷んでしまいますので注意してくださいね。
ドリッパーの洗い方
柔らかいスポンジで水洗いしてください。
ドリッパーは樹脂製が多く、強くこするとキズがついてしまいます。
すると、コーヒーのシミが中に入り込み、茶色い汚れが取れなくなってしまいます。
衛生的にもよくないので、優しく洗うように心がけましょう。
コーヒーミルのそうじ方法
コーヒーミルは基本的に水洗いNGです。
そうじをする際は、残った粉をハケで払い落してあげましょう。
定期的に刃を外して、中までしっかりとそうじしてあげるとなお良いですね。
古い粉が残っていると風味にも影響があるので、こまめに清掃するようにしましょう。
はかり(スケール)のそうじ方法
はかりの天板(物を乗せる部分)は非常にデリケートです。
強く押すと故障の原因になるので、濡れふきんなどで優しく拭いてあげましょう。
保管の際も上に物を乗せないように注意してください。
初心者におすすめのアイテム
それでは最後に、「これからコーヒーを趣味にしたい!」という方によくおすすめしているアイテムを紹介していきます。
気になる方は参考にしてみてくださいね。
ドリッパー
小さな穴が2つのカリタタイプのドリッパーです。ある程度抽出のスピードをコントロールしてくれるので、初心者の方でも使いやすいです。
小さな穴が抽出のスピードをコントロールしてくれるので、初心者の方でも失敗なく安定したコーヒーが淹れられます。手軽においしいコーヒーを楽しみたい人におすすめです。
はかり(スケール)
必要最低限の機能がすべて搭載されている上、価格もお手頃なコスパの良いスケールです。グラムの他にオンスやmlで計量する機能も付いていますが、コーヒーを淹れる時は「グラムモード」にするのをお忘れなく!
コーヒーミル
手動で挽くタイプのコーヒーミルです。刃についているダイヤルを”カチカチッ”と回すことで粗さを調整できます。別売りのオプションを取り付けると電動ミルとしても使用可能です。
電動タイプのコーヒーミルです。手動に比べて素早く挽くことができ、腕も疲れません。コーヒーを楽しむには十分な性能な上、価格も控えめなので、導入機にはぴったりです。
〇温度計
ドリップに使うお湯の温度を計るために使います。先端の金属部分に十分な長さがあり、ドリップポットに差しても本体が水没しないので非常に使いやすいです。
〇ドリップポット
最大容量が650mlで、大きすぎず小さすぎず扱いやすいサイズです。また、取手が2重構造でお湯を入れても熱くなりにくく注ぎやすいです。フタに温度計が内蔵されているモデルもあります。
〇サーバー
シンプルなデザインで、使い勝手の良いサーバーです。約2杯分のコーヒーが入れられます。また、本体と取手に継ぎ目がないため、非常に洗いやすくて衛生的です。
最後に
さて、ここまででドリップコーヒーの始め方を紹介していきました。
最後までお付き合いただいたあなたに、まずはお礼を言わせてください。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
こんなにも長い文章を読んでくれたあなたは、間違いなくコーヒー意欲が高く、探求心があり、勉強家なのだと思います。
そんなあなたであれば、間違いなくコーヒーの世界を楽しむことが出来るでしょう!
私もそんなあなたと一緒にコーヒーを楽しんで行きたいと思っています。
もし、コーヒーでわからないことがあれば、遠慮なくメッセージを送って頂いて大丈夫です!精一杯お手伝いさせて頂きます。
それでは、また別のテーマでお会いしましょう。
ありがとうございました。