水出しじゃなくて『ミルク出し』!?ロイヤルカフェラテを自宅で楽しむ方法

ミルク出しコーヒー

こんにちは、日本バリスタ協会公認のバリスタ、にっしーです。

本日は、コーヒー界隈で少しずつ話題になってきている新しい抽出方法を紹介したいと思います。

その抽出方法とは、、、

水出しコーヒーならぬ『ミルク出しコーヒーです。

みなさん、水出しコーヒーはご存じだと思います。お湯のかわりにお水で淹れたコーヒーですね。

一方、ミルク出しコーヒーはその名の通り、冷たい牛乳にコーヒーの粉を浸けて抽出を行います。

まさに発想の転換といえる淹れ方ですね◎
ミルクを使って淹れた紅茶はロイヤルミルクティーと言うので、こちらはロイヤルカフェラテとでもでも呼ぶべきでしょうか。

この淹れ方の大きな利点は、自宅でも簡単に本格的なアイスカフェラテを楽しめることです。

自宅でアイスラテを飲むと少し水っぽく感じてしまうことはありませんでしたか?
その主な原因はベースとなるコーヒーを淹れる時にどうしてもお湯を使う必要があったからです。

しかし、ミルク出しではお湯を使うことはありません。

そのため、ミルク本来の甘みやコクを損なうことなく、お店で飲むようなリッチなカフェラテを作ることが出来ます。また、低温でゆっくりと抽出するので、雑味が出にくく、まろやかな口当たりに仕上がりやすくなります。

さてこのページでは、そんなロイヤルアイスカフェラテの作り方を紹介していきます。
作り方はとても簡単なのでぜひ挑戦してみてくださいね。

必要な道具

それではさっそく必要なものを確認していきましょう!

他の抽出器具と比べて必要な道具が少なくて済むのも魅力ですね。

市販のお茶パックとボトルで作るほかに、水出し専用ボトルでも作ることが出来ます。


必要な材料

コーヒー豆
コーヒーの粉
(中挽き ~ 中粗挽き)
(深煎りのものがおすすめ)
牛乳
牛乳
(成分無調整のもの)

必要な道具

電子はかり
はかり
デジタル温度計
温度計
お茶パック+ボトル または 専用ボトル

基本レシピ

それでは次に基本レシピを紹介します。

このレシピでは3 ~ 4杯分のロイヤルアイスカフェラテが出来上がります。

作る量やボトルのサイズに合わせて量を調整してみてください。

基本レシピ
  • コーヒーの粉:40g
  • 牛乳:500g(= 約500ml)

専用ボトルを使用する場合、ボトルサイズによっては、牛乳が少なすぎて粉がつからない場合があります。
事前に容量をよく確認して分量を決めましょう。

作り方

それではいよいよ作り方を紹介していきます。

ざっくり言うとコーヒーの粉をミルクに浸けておくだけです。とても簡単ですね。

ただし、おいしく仕上げるポイントがいくつかありますので一緒に見ていきましょう!

ここでは基本レシピの分量を元に書いています。

水出し専用ボトルでの作り方はこちらからどうぞ!


お茶パックを使用する場合

① コーヒーパックを作る

コーヒーの粉をお茶パックに詰めます。
ひとつのパックに詰めすぎないように注意しましょう。

Point !!

パックは2重に!
パックは必ず2重にします、1枚では隙間から粉がもれてくることがありますので要注意です。

② コーヒーを蒸らす

牛乳を200mlほど耐熱容器に入れ、レンジで温めます。
60℃ほどになればOKです。

コーヒーパックをボトルに入れ、はかりに乗せメモリを0にリセットします。
その後、温めた牛乳を粉全体に回し入れましょう。

Point !!

30秒しっかり蒸らす!
コーヒーを蒸らして成分を抽出しやすくする大切な工程です。
この工程のあるなしで味の出方が変わって来るので丁寧に行いましょう。

③ 残りの牛乳を入れる

冷たい牛乳をボトルに注ぎ入れます。
先ほどの蒸らし工程で入れた牛乳と合わせて 500g になるまで注ぎます。

④ 冷蔵庫で寝かせる

冷蔵庫で 8 時間ほど寝かせます。

抽出が終わったらスプーンなどで優しく3回ほど混ぜ、味を見てみましょう。
薄ければあと30分ほど追加で寝かせてあげます。
濃かった場合は少し牛乳を足して調整しましょう。

⑤ コーヒーパックを取り出す

味が決まったらコーヒーパックを取り出します。
その際も優しく取り出してあげます。

Point !!

パックは絞らない!
パックを取り出す際、ついつい絞りたくなってしまいますがこれは厳禁です!
絞ってしまうとコーヒーの雑味や細かい粉が押し出されてしまいます。

ゆっくりと持ち上げて、したたるのが落ち着いたらそのまま取り出しましょう!

⑥ グラスに注いで完成

氷をたっぷり入れたグラスに注いで完成です。
素敵なコーヒータイムを楽しみましょう!

水出し専用ボトルを使用する場合

① ストレーナーに粉を入れる

専用ボトルには、ストレーナー(ちゃこし)が付属しています。
まずはその中に、コーヒーの粉を入れましょう。

② コーヒーを蒸らす

牛乳を200mlと300mlに分けて計量します。

そのうち200mlの方を耐熱容器に入れ、レンジで温めます。
60℃ほどになればOKです。

ストレーナーをボトルセットし、温めた牛乳を粉全体に回し入れましょう。

Point !!

30秒しっかり蒸らす!
コーヒーを蒸らして成分を抽出しやすくする大切な工程です。
30秒経ったら、スプーンなどで粉を軽く混ぜ、ガスを抜いておきましょう。

③ 残りの牛乳を入れる

計量しておいた残りの牛乳を入れます。

ストレーナーを通して入れようとするとなかなか牛乳が落ちていってくれないので、
少しストレーナーを持ち上げ、ボトルに直接注ぐと入れやすいですよ。

④ 冷蔵庫で寝かせる

冷蔵庫で 8 時間ほど寝かせます。

抽出が終わったら軽く混ぜて味を見てみましょう。
薄ければあと30分ほど追加で寝かせてあげます。
濃かった場合は少し牛乳を足して調整しましょう。

⑤ ストレーナーを取り出す

抽出が完了したら、ストレーナーを取り出します。
激しくゆすったりせずに、静かに取り出しましょう。

Point !!

コーヒーは絞らない!
ストレーナーを取り出す際、ついついゆすったり絞りたくなってしまいますがこれは厳禁です!
そうするとコーヒーの雑味や細かい粉が押し出されてしまいます。

ゆっくりと持ち上げて、したたるのが落ち着いたらそのまま取り出しましょう!

⑥ グラスに注いで完成

氷をたっぷり入れたグラスに注いで完成です。
素敵なコーヒータイムを楽しみましょう!

まとめ

今回は最近注目され始めた『ミルク出し』コーヒーについて紹介いたしました。

自宅でも簡単にお店のようなしっかりしたアイスラテが作れるので、暑い時期にとてもお勧めです。

また、文中では深煎りをおすすめしていますが、浅~中煎りでも様々なテイストが楽しめますのでいろいろと試してみると面白いかと思います。

では最後にここまでのポイントをまとめておきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

まとめ

『ミルク出し』ロイヤルカフェラテの特徴

  • 水出しならぬ「ミルク出し」冷たい牛乳に浸けてコーヒーを抽出
  • 水を使わないのでリッチなミルク感を楽しめる
  • 低温抽出なので、雑味が出にくくまろやかな味わい

基本レシピ

  • コーヒーの粉:40g
  • 牛乳:500g(= 約500ml)

作り方

  1. お茶パックにコーヒーの粉を入れる
  2. 温めた牛乳を少量加えむらす
  3. 冷たい牛乳を入れ、冷蔵庫で8時間寝かす
  4. パックを取り出し、グラスに注げば完成!


ご意見・ご感想・質問などは問合せフォームよりお待ちしております!
「こういう時はどうしたらいいの??」
「こんなことが知りたい!」などなど
コーヒーに関することは可能な限り回答させていただきます!

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ABOUT US
にっしー
日本バリスタ協会(JBA)の公認バリスタ。同協会の認定資格で「最高位」にあたるJBA Barista License Level 3 を取得。お店でコーヒーを淹れるかたわら、専門学校で後進への指導もさせてもらっています。 元システムエンジニア→軽く鬱になり退職→30歳にしてバリスタへの転身を決意→食の専門校レコールバンタン入学・卒業→バリスタ兼ブロガーとして『あなたをコーヒーのとりこ』にするための情報を発信しています!